朝、或る鋳掛屋が通つてゐました。アムブロアジヌお婆あさんは古い湯沸しを売りました。其の上にストオヴの上で足が熔けたランプと、不用のソース鍋を二つ売つて、それを渡しました。すると其の鍛冶屋は、外で火をつけて、地面の上で鞴を動かし始めました。そして、大きな鉄のさじの中で其のランプを熔かして、それに少しばかり錫を加へました。それもすぐ熔けてなくなりました。その熔けた金属は、鋳型の中に流れ込みました。そしてその鋳型からは一つのランプが出来上がつて出て来ました。そのランプはごくお粗末なものでしたが、一人の小僧が廻はしてゐる旋盤の上に乗せられて、それがまはると同時に親方が鋼鉄の道具の縁でそれに触はりました。錫はさういふ風にして、けづり取られて、うすい鉋屑になつて落ちました。それは縮んだ紙のやうに巻いてゐるものです。するとランプは、目に見えて完全に出来て行つて、ぴか/\と光つたいゝ恰好のものになりました。

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